雑誌コメントはキリがないからあんまりしないんだが

東洋経済の記事がちょっと気になったので。
週刊 東洋経済 2009年 1/10号 [雑誌]
pp56--58の「1000人ライフルスタイルアンケート 20代の実像」というやつがなかなかイメージと乖離してて面白かった。

20代っていっても大学進学率が50%くらいあるし、20代前半と後半で社会経験も全然違ってくるからこのアンケートどれくらい意味あるんだろうなぁ。

20代の平均収入15万4500円、平均支出11万5500円。預貯金、投資等が2万2000円。去年4月から今までの銀行の預金残高は+27万くらいか。ゆうちょから移したのとカード決済の引き落とし前で一見バブリーなのを差し引いて+15万くらい?月あたりの貯金額は1.8万くらいか。この辺は意外と普通?

53.2%が地元で生活、50.8%が将来地元での生活を希望ってのも都市圏とその他とか職種とかで全然違ってくる予感。

現状の生活に満足が6割以上ってのは上昇志向の無さをなんとなく感じる。満足の閾値が低い代わりに不満の閾値も低いんだろうなぁ。「とりあえずやってみよう」という意識が無いというか、好き嫌いとフレーミングによる無能感とでもいうようなのが強いような。環境格差はあるにしても自分を見限ってしまうと厄介よね。
派遣切り問題にしても非正規労働者に経営者の視点が足りてないのはしゃーないんだけど、企業が傾きかけてるのに全員正社員雇用しろとか、会社に縛られたくないから派遣でずっと来たっていう人が選択の余地無くなったら介護なんて嫌だとか言うのは正直どうなんだろうと思う。


あと謎なのが好きな企業はっていう質問。どういう基準なんだ?ブランド?就職するなら?1000人へのアンケートでソニーパナソニックトヨタと続いて上位20位に9割が分布してて金融系がゼロってことはモノ作ってるとこでどこが有名だと思いますか?っていう感じの択一式アンケートじゃなかろうか。これで20代は大企業がお好きって言われてもなぁ。


まあ集計した平均的な若者像ってのはこういうことじゃなかろうか。
茂木健一郎 クオリア日記: 平均的であることこそが美しい