暗号解読 読んだよ

暗号解読―ロゼッタストーンから量子暗号まで

暗号解読の歴史のハイライトシーンといえばエニグマというイメージだったが、ビール文書や失われた言語の解読、そしてRSAなど、盛りだくさんの内容にもかかわらず分かりやすいストーリーと説明でのめりこんでしまった。
暗号解読者と暗号作成者の戦いは、勝ったと思って慢心することが後々どれだけの損失になるかを身に沁みて感じさせられるし、失われた言語の解読には知的好奇心、知りたいと思う知的態度の力というものを感じた。

フェルマーの最終定理と比べると幅広い分クライマックスというような盛り上がりはないが、非常に面白い一冊。