ウェアラブルカメラ雑感

PanasonicのHX-A100をしばらく使ってみた感想。
Panasonic ウェアラブルカメラ オレンジ HX-A100-D

設定

本機にはディスプレイが付いてないので、撮影モードなどを設定にはスマホと専用アプリが必須。スマホがない場合は初期設定で録画し、パソコンにつないで確認するしかない。俺はiPod Touch 5Gで使用。
その辺りをよく調べもしないで買うとこういう情けない事態が起こる。


本体の無線をONにすると、本機がアクセスポイントとして認識されるのでiPod Touchで接続。アプリを起動するとカメラに繋がる。アプリの初回起動時は設定ウィザードが出るのだが、後でやろうとスキップすると二度目はどう出すのか分からなくなり、結局一つ一つ設定する羽目になった。
各種設定を直感的に行うのはまず不可能なので、マニュアルをガッツリ読みながら進めていくこととなる。


初期設定でもスマホと繋ぐだけなら無線をONにするだけで使えるのだが、本機の無線モードには3種類ある。

  • 本機←スマホ
    • カメラの画面をスマホ上で確認したり、各種設定をしたり、撮影操作ができるようになる。スマホが本機をアクセスポイントとして認識しているだけなので、使用中はネットへの接続不可。
  • 本機→無線LANアクセスポイント*1スマホ
    • 上の本機←スマホで繋いで、本機から無線LANアクセスポイントへの接続設定を済ませる必要がある。アクセスポイントを介して繋がっているので、本機の操作とネット接続を同時に行える。YouTubeなどの連携可能なWebサービスにアップロードするにはこの方法で接続する必要がある。
  • 本機→無線LANアクセスポイント→Ustreamなど
    • ライブ配信するときのモード。まだ使ったことはない。2番目のつなぎ方同様アクセスポイントへの接続設定の他、Ustreamなどの設定も必要。

装着

カメラはイヤーフックに固定し、両耳にフックを掛けて頭の後ろ半分でバランスをとる感じ…と言葉では説明しにくいが、比較的安定して装着できる。頭の後ろにくるアジャスターは頭に密着する訳ではないので、運転中などにヘッドレストに頭を押し当てたりするとずれてしまう。
カメラは装着するところにギザギザが付いていて、カチカチと微妙に角度を調節しながら固定できる。

本体は専用ケースに入れて二の腕にマジックテープで固定する。マジックテープの使い勝手はイマイチ…。あとケースへの出し入れがしにくい、ケースに入れたままSDカードの出し入れ、USBケーブルの装着ができないのはかなり残念。もうすこしどうにかならなかったのだろうか。

撮影

何の気なしに装着すると画面が10度くらい傾いていることがあるので、装着後の一発目はなるべくスマホ画面で写りを確認しておきたい。
ノーマル画角とワイド画角が選べる。ノーマルだとワイドを切り取っていることもあってかブレ補正機能が使える。ただあまり動くと画質がややぼんやりする気がする。

ドラレコ的に使ってみた動画。

ノーマル

ワイド

ワイドだとかなり広々と見える。
ただ撮り捨てができないのでドラレコ代わりに常時使うのは難しそうだ。景色のいいところを走る時に使ったり、装着だけしてスタンバイしておき、万一のトラブルのときに証拠保全として使うくらいにしておくのが良さそう。


ピアノを弾くのにも使ってみた。こちらも頭が揺れるので、あまり落ち着いて見られるという感じではない。アクションカメラというだけあって、本来カメラを固定して撮れるところを敢えてウェアラブルカメラで撮る必然性は無いのかもしれない。


ダンスでも使ってみた。こちらはなかなか良い感じ。さすがにTapのヒールドロップなんかをやると画面はブレるが、それ以外は意外と健闘。ブレ補正をONにしていると動き回ってる割にはかなりしっかり撮れている。両手が空くので自然な動作ができるし、カメラの傾き具合を見ると軸足を変えたときのバランスの崩れなども分かって良い。新しい振り付けが始まったときの練習の効率向上効果にも期待したい。


料理でも使ってみた。こちらもなかなかいい感じ。固定カメラで一点を撮影するよりも作業が分かりやすく撮れる、しかもハンズフリーで。両手で生地をこねた後に録画停止ボタンを押しにくいというのはあるが、それはまあ許容範囲。


というわけでなかなか色々な場面で使えそうなシロモノである。

視聴

スマホ上でもレスポンスはいまいちだが視聴可能。

撮影した動画は1分で100MBくらいのMP4になり、ばかでかい。
最初は家にあった8GBのmicroSDを使っていたのだが、2時間ももたない上にClass4だったので32GBでClass10のやつに買い換えた。

とにかくすぐに容量が膨れあがるので、ローカルに保存するのは本当に必要なデータだけにして、とりあえず見れればいいやくらいのデータはYouTubeなどのオンラインサービスに片っ端からアップロードしておくのが良いのではなかろうか。(そもそもアクションカメラとして使うと見るに堪えない動画やひたすら暇な動画も量産されるし)
夜中中かけて数GBの動画をアップすることになるが、YouTubeYouTubeでブレ補正が使えるので、ワイド画角で撮ったものもそれなりに綺麗に見える。


PC用ソフトなど

HD Writerというソフトが付属しているのだが、これが糞ほど使いづらい。インポートした動画は日付順、取り込み順など自分で設定したフォルダにまとめられるが、いちいちフォルダが増えて鬱陶しい。
さらにソフト上からは本機のデータ削除ができない。せっかくソフトを使って取り込んでも結局はエクスプローラを開いて削除しないといけない。
ソフトを使うと2013-06-22_180657のように、ファイル名が撮影日時になることだけは使えるかもしれない(エクスプローラから直接見ると通し番号)。


また、本機の電源OFFの状態でUSB接続すると充電、電源ONにするとデータ転送モードになるのだが、データ転送モード中は充電されない。なんでこんな仕様にしたんだろう…。


とりあえずは以上のような使用感。また面白い使い方を発見したらレビューする。