新婚旅行日記(9)サント・ドミンゴ教会

空港で出迎えてくれたガイドさんは現地の人だった。現地で会うまで日本人ガイドかどうかも事前には知らされていなかったのでちょっとびっくりした。ニコラスさんという現地ガイドとペドロさんという運転手。このときはこの日がとてつもなく濃いエキサイティングな一日になろうとは知る由もなかった。

車に乗り込み、15分ほど移動。街中の道は狭いが車は結構走っており、運転も相変わらず荒い。リマと比べると見かけるメーカーは豊富で、日本車もトヨタだけでなくスズキや日産もいた。

ちなみにこれがリマにもあった速度抑制用の出っ張り。


ほどなくサント・ドミンゴ教会という大きい教会が見えてきた。まずはここを見学。


もともとインカの神殿があったところを、スペインの征服者たちが破壊して教会を建てたとのこと。
インカの壁は精緻な石組みでできており、斜めの台形になっている。こういうインカの壁は街中はもちろん、マチュピチュ遺跡など至る所で見かけることとなる。




スペイン人が力を誇示するためにわざわざ1つずつ傷をつけている。

元々は壁はこのような装飾がなされたり、黄金で覆われているものもあったそうだが、スペイン人が持ち去ったのだとか。


それにしてもインカの石組みはすごい。角なんて石を合わせればいいだけなのに、わざわざ削り取って角を作っている。

この床も単なる砂利のように見えるが、くさび形の石が動かないように差し込まれているらしい。

扉をつけるための穴。



インカの首都クスコから周辺の寺院や聖地に放射状に道が延びており、どこに行くにもクスコを経由していたことを表す壁画。



外に出ると美しい緑と町並み。

ポーズを決めている外国人観光客。


外壁も一部はインカの壁が残っているが、一度スペイン人に壊されたところはピースなどお構いなく固められている。



元の石組みはとても精緻に削られていることが分かる。


男性器と乳房をかたどっているという突起。運ぶときにここにロープを結わえたという説もあるらしい。


他にも精巧な加工がされている。



ふたたび教会の中へ。教会のミニチュアがあり、先ほど外へ出て見ていたインカの壁はこの部分らしい。


太陽、月、星など、インカの宗教観を表した黄金の壁掛けのレプリカ。未来、現在、過去の神様といわれるコンドル、ピューマ、蛇が描かれている。



中庭には井戸がある。




これも確か太陽、月、星に関係する3つの扉。


儀式に使ったというオープンルーム。真ん中にあるのは祭壇か。反対側にある部屋と完全な対称形で作られているらしい。


部屋の真ん中の台に乗ると同じ高さに窓が並ぶところ。



最も小さい石。手垢で黒くなっている。


他にも写真撮影禁止のエリアにはピサロはじめ、スペイン人がやってきたときの歴史資料などが展示されていた。