新婚旅行日記(13)エキサイティングスリルドライブアドベンチャー


壊れた橋を迂回するルートに変更し、猛スピードで引き返していく。
カーブで相当振られつつ、車は小さい町を抜けて舗装もされていない山道に入っていった。

最初の方こそなんとか2台通れる道だったが、それも1台しか通れないくらいの道になってきた。


ニコラス「シートベルトしたほうがいいかもしれませんね〜」
言われんでもするわっ!と思いつつシートベルトを引っ張り出し、装着すrカチッていわないんですけど!!
留め具の壊れたシートベルト。道の片側は大変いい眺めの断崖絶壁。落ちたら確実に死ぬ。

しかし車はスピードを落とさず、追い抜く場所もほとんど無いのに前を走る車を煽る煽る。もはや笑いがこみ上げてくる。

たまに落石なのか石をどかしたところなのか、深い水たまりがあったりしてガックンガックンしながら進んでいくと、カエルの形をした岩という赤い岩が見えてきた。確かに目が2つあるように見える。


酔う暇もないまま進んでいくが、だんだん道に深い水たまりが多くなっていく。

そしてついに…完全にスタック。こちらも進めない。


ガイドさんと運転手さんは早口で何か話し合ったり電話をかけたりしているが、さすがにあまり通訳している余裕は無いらしく、今どの辺りにいて目的地までどれくらいなのかも分からない。そろそろ列車の発車時間になってしまう。

すると、車は少し戻って小さな橋が架かっている場所へ。
車一台くらいなら通れそうな幅はあるのだが、扉が付いており、人が通れるくらいの部分しか開いていない。どうやら近隣の人たちの私有の橋らしく、開けてはもらえないそう。とりあえず渡りましょうと言われ、ドライバーさんを残してガイドさんと3人で歩いて渡る。

そして渡りきったところでヒッチハイク開始。ええええ。
そしてあっという間に車を捕まえ、すでに家族が6人くらい乗った車にギュウギュウで乗せてもらった。

しばらく走るとなんと後ろから我々の乗ってきた車が追いついてきた!なんと運転手さんは橋の持ち主にお金を払って交渉し、扉を開けてもらって追いかけてきたらしい。そのまま元の車に乗り換えて出発…しようとしたら、ヒッチハイクの車のオバチャンがやってきてドアを開け、ガイドさんにチップを要求w どいつもこいつも逞しすぎる!


再びかっ飛ばしてようやくオリャンタイタンボ駅まで到着した。
しかし、時間はすでに予定時刻を30分ほど過ぎていた。列車は旅行会社からの要請を受け、15分ほどは待っていてくれたらしいが、時すでに遅し、すでに出発してしまった後だった。

次の列車は3時間半後。しかし指定席のため、乗れるのかどうかも分からない。果たしてマチュピチュまでたどり着けるのか…?