新婚旅行日記(16)高山病の一夜

さて、ペルーに来て2日目には二人ともすっかりお腹がユルユルだった。といっても腹痛が酷いわけではぜんぜんなく、ちょっと腹が痛いなと思って普通にトイレに行って力むと際限なく出るという割と危険な状態だったりした。
日本だと単に変な物食って腹痛で下痢という感じだが、変な物でなくても食い物が体に合わない(口に合わないわけではなく味はとても美味しいのだが)という感じでまた違うんだろうか。


深夜、嫁がトイレに起きたと思ったらしばらくしてガタンッという物音。そしてしばらく無音。
何かあったのかとトイレに入ってみると嫁の姿はない。もしかして寝ぼけて部屋の外に出て行ったのか?と思い、部屋のドアに手を掛けようとしたら足下にいた。
どうやら寝起きで特に呼吸を気にすることもなく、いつもの調子でベッドから飛び起き、力んだところ酸欠になり、立ち上がってトイレから出たところでぶっ倒れたらしい。自力では全く起き上がれなかったため、ベッドまで運んで水を飲ませてしばらくすると復活したので一安心。

クスコよりだいぶ低いとはいえ、アグアスカリエンテスも標高は2000mほど。阪急六甲から神大工学部まで歩くだけでバテてしまう嫁にはかなりの負担だったようだ。


そして朝。余裕を持って起きると窓の外には雲だか霧だか。

初めてのホテルの朝食。美味しそうなフルーツが並んでいるが、切ったフルーツなどは包丁を介して生水に触れている可能性があるので、食べられるのは火を通したものとバナナくらい。


お茶は普通の紅茶の他、カモミール(こちらではManzanillaという)、コカ、そしてペルノーで有名なアニスがある。胃腸の調子を整えるといわれるアニスティを飲んでみた。独特の香り。


食事を終え、出発時間が近づく。外は少し雨がぱらついているが、果たして天気はもってくれるのだろうか。