新婚旅行日記(23)腹痛の限界


夕飯を早めに切り上げて本日のホテル、San Agustin Internacional Hotelに到着した。
ベッドやお風呂に素敵な感じに花がちりばめられていたがそれどころではない。(ただし写真は撮る)(ただし風呂まで撮る余裕はなかった)

出す物出し切った感があるのに腹痛は治まらず、ベッドに横になるものの、腹痛、寒さが治まらない。標高が高いとはいえペルーは真夏。予備の毛布にコートまで掛けられても震えるほど寒いのはおかしい。さすがにこれはきつい。
嫁「お医者さん呼ぶ?」
俺「お願いします…」


嫁が部屋の電話から行程表に書いてあった緊急連絡先に掛けようとするが、外線のかけ方も分からない。
フロントまで行き、どうにか身振り手振りでかけるも緊急連絡先はつながらず、海外旅行保険会社のデスクにかけてもらったらしい。折り返し電話をかけてくれるということなので、とりあえず待ちながら寝ることに。この時点で22時くらいだった。

寝ていると部屋の電話が鳴る。クスコのお医者さんが往診してくれるとのことらしい。少し寝たせいか体調はやや回復していたが、念のためお願いすることに。
さらに待つこと1時間、最初の電話から3時間ほど経った深夜1時頃にペルー人のお医者さんがやってきた。
さすがに英語は通じるのだが、下痢とかの単語は分からず、訛りのある英語も聞き取りにくくかった。幸い無線LANが繋がったので、iPodで訳しながら症状を説明。その際中、医者がベッドサイドに置いてあった薬の箱に気づいた。


医「なんの薬?」
俺「頭痛薬です」(マチュピチュ観光後にほんのり頭痛を感じたので昼食後から飲んでいた)
医「成分読んで」
嫁「イブプロフェンアリルイソプロピルアセチル尿素、無水カフェイン…」
医「それだ!」

どうやら頭痛薬にお腹にくる成分が含まれていた模様。それで胃痛を起こし、苦しんでいるので呼吸もうまく出来ずに高山病にかかるというダブルパンチだったらしい。


薬とAntibioticsを出すけどany allergy? と聞かれたがポカーンな俺。
嫁「…アレルギー?」
医「Yes!」
カタカナ英語のアレルギーとは似ても似つかない発音でまったく分からなかった。英語苦手なのに文脈から当てた嫁すごい。
[:]


というわけでシプロフロキサン、イブプロフェン、Antibiotics(抗生物質)を処方してもらった。

抗生物質は1Lの水に溶かして1日1袋飲めと言われたが、これがとんでもなく不味い。
結局500mlのペットボトルに半分溶かしたものを嫁と分けながらチビチビ飲み、残りをまた500mlのペットボトルに溶かしたが飲みきることもなく帰国することになる。

それでもこの抗生物質の効果は凄まじく、残りの行程で体調は徐々に回復し、最終的には腹痛どころかユルユルなお腹も完全に治ってしまった。嫁はユルユルまでは治らなかったらしいが。


保険会社経由なので料金は請求されなかったが、ドルもソルも手持ちはあまり無かったので請求されてたらどうなってたんだろう…?とりあえず保険は大事だなと実感。
翌日は5時半起きでリマを経由してラパスへ。再びつかの間の眠りについた。