Coolpixを強制充電


危険なので良い子は真似すんなよ!


1年以上放置していたCoolpix S6000を久しぶりに動かしてみようと、付属の充電ケーブルを本体に挿したのだが、「ピッ」という音がしてすぐにランプが消えてしまう。過放電されすぎて充電できないのか?と思って調べてみると…

【至急】デジタルカメラの充電方法についてNikon Coolpix s6000を使用し... - Yahoo!知恵袋

Coolpix S6000はバッテリーが干上がった状態ではACアダプタ(EH-68P)経由でないと充電できません。
パソコンのUSB端子に接続しようと、市販のUSB充電アダプタに接続しようと(500mAだろうと2.1A対応だろうと関係なく)、全く充電されません。

なぜか「内蔵時計がリセットされると、EH-68Pしか受け付けない」という仕様になっています。

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10146756775

マジかよ…


専用充電器を買おうにも、年単位で使ってないもののために2000〜3000円かけて買うのも微妙。
どうしようか迷っていたら、強制充電している人がいた。
過放電したリチウムイオンバッテリーの復活方法 ~Nikon Coolpix P300 かつての相棒が帰って来た~ | Night Fall Fantasy


電圧を測ってみたところ2.2Vくらいだったのでこれはもしかしたら復活できるのでは?と思い、試してみることにした。
しかしリチウムイオン電池は充電時の電流・電圧管理をしないと爆発や発火のおそれがある。漏れた電解液に触るだけでも危険である。

リチウムイオンバッテリーなら株式会社ベイサン | 9. 充電方法(定電流定電圧 パルス充電)

リチウムイオン電池は充電方法を誤ると、事故をもたらすことがあります。充電はメーカーが指定した条件内で行うことが重要です。
(中略)
充電電流が規定値より大きすぎると、負極内に吸収されないリチウムイオンができてきて、これが金属リチウムになるといわれています。金属リチウムは良く知られているように、非常に活性な金属で、事故が発生しやすくなります。
このように、リチウムイオン電池は、充電電圧と充電電流をともに管理する必要があります。

http://www.baysun.net/ionbattery_story/lithium09.html

両手はゴム手袋で完全防護、電流が際限なく流れないようにエネループ4本から充電することにした。

電池パックの端子に数秒導線を当て、電圧を測ってみると3.4Vくらい。効果はあるようだ。
その後も数秒銅線を当て、数十秒離して放熱(触っても温度変化は分からないが)しつつ電圧測定を繰り返すと、定格の3.7Vを超える3.75Vくらいまで回復した。5.2Vくらいだったエネループの電圧は最終的に5.0Vくらいになった。


これで充電できるか?と思いきや、やはり「ピッ」と鳴ってランプが消えてしまう。が、もしやと思い、電源を入れてみると入った!
時刻設定の画面が出たので急いで設定し、一旦電源OFF。そして充電ケーブルを挿してみると…無事充電開始!どうやら内蔵時計がリセットされると、電池残量にかかわらず充電自体できないようだ。なんだその仕様。

そしてよく考えたら予備のバッテリがあったので、そちらの電圧を測ってみると3.8V。予備バッテリに入れ替えても充電できなかったので最初から諦めていたが、予備バッテリで電源が入るなら時刻設定してからメインバッテリに替えればこんな苦労はしなくて済んだかもしれない。


というわけで今回の教訓。

  • コンデジを長期間使わないときはバッテリを抜いておく
  • 過放電で充電できなくなった場合、予備バッテリ等で電源が入るなら本体の設定をし直してから充電を試す
  • 良い子は真似すんなよ(大事なことなので二回言いました)

(13:05追記)
ごめん専用ACアダプタあったわ。

これを使えばバッテリ上がってても充電できるらしい。