リーダー論としてみたときの老子・荘子はなかなかいいことを言ってるなと思う一方で、アンチ文明論みたいな考え方はちょっと相容れないな、とも思った。
技術や文明に対するアンチテーゼとしてではなく、あくまでも「思い上がるな」「成功体験にとらわれるな」「地位にしがみつくな」といった自分への戒めとして読んでいくのが良いんではなかろうか。
気に入ったところをつまみ食い。
p.102
君の読む所のものは、古人の糟魄のみ。
p.117
中諫聴かざれば蹲循して争うなかれ。
p.134
怨みに報いるに徳を以ってす。
p.139
百里を行く者は九十を半ばとす。
p.178
人を容るる能わざる者は親しむなし。親しむなき者は人を尽くす。
p.213
人に八疵あり。