ペースあがらん

うつ病をなおす (講談社現代新書)
登場人物は仮名と書いてあるが、典型的な鬱症状を経験した「嬉野内子さん」「宇都宮春夫さん」に始まり双極性障害の症例の「今野弥郎さん」典型的なメランコリー親和型性格の「石野勉さん」「小松多代さん」不登校の「矢田学子さん」とだんだん投げやりになっていく(ぉ
最近鬱ブームなのか本屋に行くとその手の本が多いが、大うつ病(Major depression)を扱ってるものがほとんどで、軽症うつ(Minor depression)や仮面うつ病(Masked depression)が特殊な症例として扱われてるのが多い気がする。まあたぶん医師は分かってるんだろうけど書店員が詳しく知らずに軽症うつが注目される以前の古い本と最近の本を区別せずにコーナー化してるのも一因なんだろうなとか思ったり。
治療アルゴリズムの表などは参考になった。
著者の学説は今ひとつ共感しづらいが、物事の重み付けが困難になるという説はなんとなく納得できるような気がした。


ユダヤ人大富豪の教え
借り物。なんか金持ち父さん貧乏父さんみたいな内容だった。あれよりさらに自己啓発系な感じ。
とりあえず「幸せ=ヒエラルキーの頂点に立つ」という暗黙の定義が前提で書かれてるから多くの信者と反対派が生まれるんだろうなぁとか。
書いてあることはそれなりに良いことなんだが良いことで終わったら微妙。著者が何を意図して書いたのかまで考えて読むとそこそこ。でもそうすると今度は著者の微妙さっぷりも浮かんでくる。
複数の会社を経営する「お金の専門家」を自称しているが、この手の本の経営者ってなんで一つも会社名出さないんだろう。謎だ。
とりあえずエンジニアはこの本読んで思考停止したら負けだと思った。