「IT技術とRT技術の融合」シンポジウム

http://www25.cs.kobe-u.ac.jp/itrt/symposium.html
今日はいくつか予定があったので15時くらいから途中参加するつもりだったのだが、寝落ちて寝坊してWBC観て風呂入って予定再調整して用事一つ済ませて行ったら16時過ぎに着いて結局塚本先生と板生先生しか聞けなかった。しかも板生先生の講演は半分寝落ち。


今回は自然科学系先端融合研究環主宰のイベントだったので塚本先生の講演は研究紹介とか展望がメインな感じだった。
周りを見渡すと教授陣が超重鎮揃いだったのだがメンバを見て納得。
http://www.oast.kobe-u.ac.jp/teams/index-08.html
塚本先生の講演でこれからのものづくりは匠の技とかスペシャリストとか技術偏重じゃダメで誰も考えつかなかったようなことをやらなきゃいかんみたいな話*1があってなんか印象的だった。何となく言いたいことは分かるんだけどちょっとしっくりこない感じ。大量生産大量消費の時代は終わったし、イノベーティブな研究や製品やサービスが必ずしも技術一辺倒で作られているわけじゃないとは思うけど、イコール技術をなおざりにしてもいい*2とは思わんなぁ。好きなことをやるのは素晴らしいが一発屋で終わらないようにするというのは意外と難しい。エンタテインメントコンピューティングなんか特に顕著だと思うけど技術とエンタメのバランスも難しいし定量評価も難しい。まあ定量化手法を確立するところから始めるべき部分が多いというのも事情の一つな気がするけど。
IRTにしてもユーザにスペシャリティを求めず、かつ高いディペンダビリティを提供できるものは必須だけどやっぱり作るまでには高い技術的蓄積がいるわけだし。
ああでも先生くらい技術と知識を持った人が匠の技じゃないよって言ってもなんか俺らが考えるそれとは違う気もするな。技術と知識はあるに越したことはないけど駆使しすぎるなと翻訳する方が近いような気がしてきた。


ところで自然科学系先端融合研究環って名前だけ知ってて実態をいまいち知らなかったんだが、自然科学研究科が工学、理学、農学、海事科学研究科に改組されたときに、各研究科が小さくなって分かれるんじゃなくて学際的な先端研究ができるように作られた組織らしい。
余談だが自然科学研究科も旧帝大以外では初めての理系の総合研究科だったとか。

*1:言い過ぎかもしれませんが、という接頭語はあったが

*2:ここまで言うとこれも極論だけど