医者の倫理規定

ヒポクラテスの誓い

医の神アポロンアスクレピオス、ヒギエイア、パナケイア、及び全ての神々よ。私自身の能力と判断に従って、この誓約を守ることを誓う。

  • この医術を教えてくれた師を実の親のように敬い、自らの財産を分け与えて、必要ある時には助ける。
  • 師の子孫を自身の兄弟のように見て、彼らが学ばんとすれば報酬なしにこの術を教える。
  • 著作や講義その他あらゆる方法で、医術の知識を師や自らの息子、また、医の規則に則って誓約で結ばれている弟子達に分かち与え、それ以外の誰にも与えない。
  • 自身の能力と判断に従って、患者に利すると思う治療法を選択し、害と知る治療法を決して選択しない。
  • 依頼されても人を殺す薬を与えない。
  • 同様に婦人を流産させる道具を与えない。
  • 生涯を純粋と神聖を貫き、医術を行う。
  • 膀胱結石に截石術を施行はせず、それを生業とする者に委せる。
  • どんな家を訪れる時もそこの自由人と奴隷の相違を問わず、不正を犯すことなく、医術を行う。
  • 医に関するか否かに関わらず、他人の生活についての秘密を遵守する。

この誓いを守り続ける限り、私は人生と医術とを享受し、全ての人から尊敬されるであろう!しかし、万が一、この誓いを破る時、私はその反対の運命を賜るだろう。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%92%E3%83%9D%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%86%E3%82%B9%E3%81%AE%E8%AA%93%E3%81%84


マヌ法典 倫理綱要

医師は全身の力を尽くして患者を癒すことに務め、一新の暗記を省みてはならない。(中略)医師は服装を質素にし、謙虚で、悪友と交わってはならない。患者について知ったことを他に漏らしてはならない。患者の死期が迫ったとき、これをその患者に告げてはならない。(中略)あらゆる機会に腕を磨き、診療に当たっては礼儀を守らねばならない。自己の所得よりも、患者の懐具合を考えてやらねばならない。
面白医話 p. 22