井深漬け

松下幸之助とか本田宗一郎の本はたくさんあるのに井深大の本は意外と無いなと思って探してみた。5冊をアマゾンのユーズドで買って商品代金が93円、送料が1700円(ぉ
あと塚本先生にも3冊ほど借りたがさすがに読むのが追いつかなさすぎる。


まあぶっちゃけて言うとソニーを受けるのに志望度があまり高くなかったせいで全然調べてなくてさすがにやばいかなと思って買った次第。最終面接の連絡が来ないので落ちたものと思って書いちゃえー(ぉ


井深大語録 (小学館文庫)
井深の語録とその言葉が発せられた背景の解説。松下幸之助よりも盛田昭夫の存在を考えると本田宗一郎藤沢武夫のペアに近いものを感じた。なるほどあわせて語られるわけだ。ソニーの技術偏重は松下の水道哲学とは相容れないものだと思ってたが、ライフスタイルの提案や「給料はたいてでも買いたいと思わせる価値の創造」で人々の生活を豊かにしようという思想は方向性としては似ている気がした。

わが友 本田宗一郎 (井深大の本)
井深大語録とくらべてやけに物腰柔らかな人に思えた。しかし井深と本田のものづくりへの執念とチャレンジ精神には敬服する。

ソニーをダメにした「普通」という病
ソニーとSONYあたりがちょっと気になったが無かったので比較的最近の面白そうな本ということで先生に借りた。著者曰く、4つの視点から見たソニーの「普通病」を論じている。ソニーの、というよりは大企業全般に当てはまることではなかろうか。文系:理系比率が3:1とも言われる日本企業において投資家や株主に牛耳られる現状ではいけないな。シリコンバレーベンチャー企業ではこの比率が1:1に近づくそうだ。人と技術を生かせ。


まあひととおり読んで思ったことはソニーはやっぱり技術の会社だなということか。
ただ昔と違うのは技術だけではモノは売れない。最先端の商品を分解しても出てくるのは基盤とIC。組み替えて使える部品もそうそうないし、そもそもPL法とかで過剰なフェイルセーフというかフールプルーフというか、分解がなかなかしづらい。
環境保護や省エネはもう当たり前。ものづくりやサイエンスの価値をユーザに伝える努力こそがこれからのCSRではなかろうか。


まだ読む気があるけど読んでない積読が2桁あるな…。