未来のモノのデザイン 読んだよ

未来のモノのデザイン
こないだの研究会で訳者の人が紹介も兼ねた研究発表をしてたのだが思いっきり寝落ちてしまって全然聞いてなかった(ぉ
研究室の先輩が持ってたので借りて読んでみた。
印象に残った部分を引用しつつ。

  • オートマジカル

p46
だがこれらのマニュアルは、(略)それらの機器がどのように働くのかを説明しようとさえしていない。代わりに、メカニズムに魔術的で神秘的な名前を付けているだけだ。
メーカ側は我々にマジックを信じ、信頼してほしいと望んでいる。

マイナスイオンとかか。

p57
いつの日か、車にドライバーは必要なくなるだろう。(略)ドライブを楽しみたい?それならば、今日、乗馬を楽しみたい人々のための特別の場所が用意されているのと同じように、運転を楽しむための特別な場所が用意されるだろう。

p60
彼らは彼らの共通基盤に基づくことなくして、自分たちの行動を協調させることができない。

文中の例を見れば分かるんだけど協調以前にそれこそアンジャッシュみたいになる。

pp94--95
アメリカで2006年に航空機事故で亡くなったのは3人なのに対して、雷では50人も死んでいる。雷雨の時外にいるより、飛行機に乗る方が安全なのである。
環境をより安全に見えるようにすると、より危険性の高い行動を取るようになって、ドライバーは実際の安全の程度を一定に保つだろう。
すべての交通安全の機能を取り除いたとする。交通信号。一時停止標識、横断歩道、広い道、自転車専用道路などをなくす。

これが、

p128
ところが、これらの要素をすべて合わせると、我々は注意しなくてもすむようにドライバーを訓練していることになる。

結局こういう方向性になるんじゃないかというジレンマはやっぱり考えてる人がいるのね。
電車事故とか起こるとなんで誰でも簡単に運転できる設計にしてないんだという批判が起こったりするし、それはまあそうなんだけど、実際に乗るとなると、完全にフールプルーフでフェイルセーフなシステムをパッパラパーな運転手が操作してるよりも経験を積んだ運転手しか操作できないようなものをその道のベテランが操作してるような場合のほうが信頼したくなるのはこれまた一種のリスクの過小評価ってことになるんだろうか。

p166
フィードバックなしに、適切な概念モデルを構築することはできない。

これは目下俺の研究においても課題。

p179
フィードバックとして十分な情報を与えながら、環境の中で何が起こっているかについて人に伝え続けている。(略)これを「穏やかなテクノロジー(Calm Technology)」と呼んだ。

扇風機のダイヤル式タイマとか結構そんな感じよね。最近のは○時間ってボタンで設定するけど何時間経過したか分からん。

p207
多くのデザイン学校は今日、メンター方式や徒弟方式で教えている。(略)指導者やメンターが目を光らす中で技能を練習するのである。これは技能を学ぶにはすばらしい方法だが、科学を学ぶやり方ではない。
今や、デザインは科学の時代だ。

へぇ。

なんこれwwww