ジェネラル・ルージュの凱旋 読んだよ

ジェネラル・ルージュの凱旋(上) (宝島社文庫) ジェネラル・ルージュの凱旋(下) (宝島社文庫)
読み始めると早い。


映画では白鳥が結構活躍してたが原作ではおとなしかったな。代わりに翔子がかなり出てくる。あとは磯部が出てこなくて殺人が起きないのと螺鈿迷宮の前フリとして姫宮が出てくるくらいか。
エシックス・コミティとかリスクマネジメント委員会でのやりとりはやっぱり舌戦と心理戦の描写がある分文章で読む方が面白いな。田口のキャラも映像だと白鳥とのコンビでおっとりした感じが合うが文章だとこっちの方が合ってる感じ。
速水が田口と同期という設定もこれはこれでありだと思った。要所要所での立ち回りがいい感じ。特にラストの、映画では田口が叫んでた「亭主が諦めてどうすんだ」と「取材のヘリは飛ぶのに、ドクター・ヘリはどうして桜宮の空を飛ばないんだ」という台詞を速水が言ったのはよかった。


ナイチンゲールの沈黙とか螺鈿迷宮を読んでると出てくるキャラもだいたい分かっていいな。原作は何気に結構リンクしてるので特にナイチンゲールの沈黙は読んでおいた方が分かりやすいかもしれない。
原作も映画もだが、沼田と三船のその後が描かれてないのがちょっと不完全燃焼な気がした。


あと映画版では原作を読んでなくても十分楽しいが、チーム・バチスタの栄光の映画は見てからの方が楽しめると思われる。ただ別に殺人とかは無くても良かったんじゃないかなぁ。


ちなみにDOAはDead On Arrivalで病院到着時死亡のことらしい。へえ。