原稿締切とか風邪とかなんやかんやで忙しかったが久しぶりに読了。雑誌とかマンガは多少読んでるんだけどなぁ。
「よりよく死ぬ」というのは、「最期の時まで、よりよく生きる」ということと同義である。
ターミナルケアや緩和ケアの話も出てきて、日本版「死ぬ瞬間」みたいな感じで良かった。淀キリの看護師の話も。ただ
安らかに死にゆくというのは、「死の受容ができている」という言い方をするのですけど、どうしてそれが最良だと言えるのでしょうか。「死の受容」なんて、残された者に対する配慮なだけじゃないのでしょうか…。
死の受容というのは、実はただ生への諦めであることも多いからです。「いやだ、死にたくない」という患者さんは、可哀想な人なんかじゃなくて、かえって生に対してアグレッシブな人じゃないかと思います。
死に際にジタバタされると、残された者の後味は悪いような気がする。しかしそれは、本人からすれば精一杯、生に対して叫びを上げているのかもしれない。
というのはキューブラーロスとは違うというか、まあたぶん踏まえた上で言ってるんだろうけど印象的だった。
押川真喜子と高沢洋子の共著もあったのでちょっと気になったけど専門書ぽいな。