数学ガール/ゲーデルの不完全性定理 読んだよ

数学ガール/ゲーデルの不完全性定理 (数学ガールシリーズ 3)

今年初読了。
ブルーバックスのを読んでも野崎昭弘のを読んでも林晋のを読んでもさっぱり分からなかったにも関わらず懲りずにまた不完全性定理
結城本、しかも数学ガールの続編とくれば買うしかない。発売を知った瞬間予約注文してた。


ペアノ算術、極限、集合、そして不完全性定理の話。
今まで読んだ不完全性定理の本では一番理解しやすかった。普通に読み流してしまうとどこまでちゃんと理解できてどこが理解できてないのかが自分でも分からないままになりがちなのだが、テトラとユーリが絶妙な質問で読み手の理解を助けてくれる。
それでも原始再帰的関数の定義あたりからはもうだいぶ意味不明になってくる。本当にガッツリやるなら1ページ1時間くらいかけて読んでいけばもっと理解しながら進めそうだけど。こういう感じの話は別に歴史的難問でなくとも日常に転がっている。
あと関数の命名がプログラムの関数っぽい感じでされてたのも理解しやすい一因かもしれない。


「理性の限界」とか「数学は不完全」についての言及がよかった。10.3.2と10.5.2。あとで引用しとこう。


対称文字好きだなあ。<双倉図書館