パラドックス?

物理学と神    集英社新書
科学史的な。それなりに面白い。それはいいとして

クレタ島人であるエピメニデスが「クレタ島人は全員嘘つきである」と言った。(中略)このように、エピメニデスを、正直者と仮定しても、嘘つきと仮定しても、結果はいずれも否定されてしまうのだ。

ちょっと待て、これの反例は「クレタ人の中に1人でも正直者がいる」だろう。だからエピメニデスが嘘つきだとしたらパラドックスにはならない。
この後「同じ内容だがもっと簡単な例で示す」といって「私は嘘つきです」のパラドックスが出てくるんだが同じじゃないよね。
そしてよくみたらこの部分の参考文献がこれ。あらせんせえおひさしぶり。


なんかはてなダイアリーのキーワードにもこれと同じ間違いが載ってるな。