そろそろ就活アドバイスでも書いてみるか

2009年度、まだ売り手市場の追い風が吹く中、PanasonicSony日本IBMなどの名だたる大企業をことごとく落ちた俺が就活についてアドバイスしますよ。

基本的にそこそこのレベルの大学の理系で技術系でそこそこの規模の会社を受ける人向けに書いてみる。

量より質で省エネ就活

就活サイトというとリクナビ毎ナビ日経ナビなどいろいろあるが、1つ登録するだけで、ブックマーク企業のサマリーだけでも相当数のメールが来る。最低でもメーラにフィルタを設定して振り分けるか、就活専用のメールアドレスを用意するのがいいだろう。

大手サイトは同じ企業が登録していることも多いし、中小企業とかだと登録してない場合もある。さらに、実際受けるとなると結局最後は自分の足で調べることになるので、2つか3つくらい登録しておけば十分だろう。俺はリクナビ毎ナビみん就の3つに登録していたが、メールをあまり来ない設定にしていたにも関わらず、就活期間中に800通近くのメールが来た。


文系の人などはESを数十社にも出すというが、理系の技術職に関してはそんなに出す必要はないと思う。周りを見てもだいたい多くて10社ちょいとかである。
(まあ俺の5社はだいたいみんなに少なすぎると言われるが)
もちろんどうしても志望する業界があって第一志望群から第一志望が絞りきれない場合や、逆にいろいろな業種に興味があるなら多少多くなってもかまわないと思うが、個人的に完全な練習で受けるのはあまりいただけない。
滑り止め的ではあっても、最低でも行きたいと思う閾値は越えた企業をうけるべきである。

「就活対策」はそこそこに

本屋で今年の就職ジャーナルを立ち読みしてみたが、去年と内容がほとんど変わってない。
就活雑誌同様にSPIやESの書き方関係の本もあちこちから出ているが、よほど足きりがある企業ばかり受けるのでない限り、付け焼き刃の就活対策をやる必要はない。経済誌の1つでも買ってみたほうが身になるだろう。

そんな暇があったら英語か資格の勉強でもやっておいた方が後々必ず役に立つ。

まあアフリカが大陸であることを知らず、国名だと思っている人とかはSPIくらいはやっといた方がいいかもしれない。一般常識あたりを重点的に。


ちなみに資格についてはよっぽどのものでない限り持ってる事自体はアピールにならないと思われる。
実際俺もシスアドだの基本情報だのソフ開だの持ってるが、実際現場で使えるわけでもない。まして情報系ならシスアドや基本情報の価値はほぼゼロだろう。TOEICだって1ヶ月も英語をやってなければ現場では使い物にならない。
資格でアピールするべき点は、何の資格(What)を持っているかではなく、どのように勉強して資格を取ったかというHowの部分であろう。これを問題提起から解決に至るまでのプロセスと考えればある問題に対する解決力などのアピールになる。

公式の案内は知ってて当然だが鵜呑みにはするな

会社案内のパンフの企業情報(主要事業、製品、シェアなど)は把握しているのが当然だが、基本的にいいことしか書いてない。俺が見たことある中ではせいぜいQ&Aコーナーに「強みと弱みは何ですか?」とかいう質問があって「強みは○○で、弱みはBtoB企業なので一般への認知度があまりない事です。」とか。それ当たり前だろ。
たとえば「巨大企業なのでいろいろな事業分野の強みを生かせる」とか書いてあっても実際は縦割りでしがらみが多くて大変なだけとか、「女性が育児と仕事を両立させられる環境が〜」とか書いてあっても夫がものすごく協力してくれることが大前提だったりとか。

ではそういうネガティブな情報をどこで仕入れるかというと、一番手っ取り早い方法は先輩社員から聞くことである。合同説明会などにいる社員も基本はパンフと同じなので非公式な場で聞くのが良い。その他みん就や2ちゃんなどで情報を拾う手もあるが、特に2ちゃんのブラック情報あたりはあれはあれで鵜呑みにするとよろしくない。適当に脳内フィルタかけて、あとはさりげなく社員に生の声を聞いてみるのがいいと思われる。

学部生は元気さ、院生は研究重視

これは某社の人事関係の友人から聞いたのだが、面接などでは院生は研究内容についてツッコまれることが多いが、まだ研究室に配属されておらず、卒論テーマなども決まっていない学部生は結構元気さとかやる気のアピールで決まってしまうことが多いらしい。
数十分程度の面接で志望者のレベルがそこまで分かるはずもないので当然といえば当然だが、元気であるに超したことはないようだ。